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2020年、コロナ禍の運動会をどう備える?

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新型コロナウイルスの影響で、運動会を例年春に行っていた小中学校でも、秋に延期して行われる学校も多いのではないでしょうか。そこで今回は新型コロナウイルス対策として、どのような運動会にするべきなのか、事前に考えておきたいことをまとめました。

 

1 Withコロナでの運動会はどうなる?

新型コロナウイルスの影響で臨時休校も長引き、春に行っていた運動会を秋に行うという小中学校もあるようです。

 

今年の運動会は、例年とは違ってできない種目や、色々な面で制限されることが予想されます。新型コロナウイルスの影響は、各地域でも違いますし、子供たちの健康や安全面を考えると学校側も慎重にならざるをえないでしょう。

 

また、新型コロナウイルスの感染は第2波が収まりつつありますが、今後の状況次第では秋に予定された運動会も中止になるかもしれません。

 

2 例年どおりにできるのか?

今年の運動会は、残念ながら例年と同じようには実施できないことが予想されます。種目によっては、かなり密接度の高いものがありますし、色々な場面で行動が制限されることが予想されます。

 

小学校の高学年以上になれば、今までの運動会に慣れ親しんでいるでしょうから、そうした種目の削減や制限などにがっかりするかもしれません。

 

そうした生徒たちのネガティブなイメージを、いかに前向きに持っていくのかを考えるのも学校側や保護者の方の課題となっているようです。

 

去年とは多少違った運動会になるけれど、思い出に残る運動会にするために、どんなことができるだろうか?と考え、今年の運動会に参加することの意義を子供たちに伝えなければなりません。

 

3 新型コロナウイルスの影響で変化した実際の運動会

運動会シーズンということで、既に運動会を実施している小中学校もあります。そんな既に終わっている小中学校の運動会ではどんな変化があったのでしょうか?

 

たとえば、富山県氷見市の「西の杜学園」の運動会では、小学1年から中学3年まで、生徒144名が赤組と青組に分かれて、5つの競技を行いました。

 

今年の運動会は、新型コロナウイルスの感染防止のことを考え、競技の制限や工夫をこらしています。たとえば、大玉ころがしでは玉入れの玉は1人に1つだけで、子供たちは皆手袋をはめて行いました。

 

さらに、子供たちは密集しないように、間隔をおいてからかごを狙って玉を投げるようにし、競技に出ない間は間隔を開けた座席でマスクを付けたまま応援しました。

 

運動会最後の種目であるリレーでは、感染防止の手袋を付け、教員が手作りした通常の長さの1.5倍のバトンを使用しました。

 

そして、今年の運動会は長期間の臨時休校の影響もあり、授業時間が不足しているため、練習時間があまりとれず、本番の運動会もプログラムを半分に減らして半日で全て終わらせたそうです。

 

例年の運動会と比べるとかなり小規模となりましたが、無事に開催することができ、子供たちの表情もすごく充実した様子でほっとした、と教員も話していました。

 

小学2年の子供は、「みんなと協力したり、応援したりして楽しかった」と話し、中学3年の子供は「学校生活では、全校で集まることがあまりないし、協力して取り組むこともないのでそれが1番良かった」と感想を語りました。

 

また、他の中学3年生では、「思い出に残る楽しい行事となった。修学旅行がなくなって寂しいけれど、できる行事の中で楽しんでいければ」という意見もありました。

 

実際にこの秋に運動会を開催した学校の生徒たちは、思い出に残る運動会ができたことで皆満足している様子です。

 

また、鹿児島県の鹿児島大学付属中学校では、校庭や屋上に4台のカメラを設置し、生徒たちの競技を撮影し、ウエブ会議システム「Zoom」で各家庭や教室に配信するといった形式で実施されました。

 

密集した状況の回避策として、来場できる保護者を生徒一人につき1人という制約を実施し、暑さを避けるために各教室で配信映像を楽しむといった姿もありました。

 

保護者の方の話だと、「仕事で来られなかった夫も空いた時間に映像を見ることができるのでありがたい」と笑顔を見せていました。

 

また、同県の他の学校では職員と何度も話し合った結果、密集する綱引きなどを外し、個人の短縄跳びに変更するなどして、25種目を12種目に削減しています。

 

鹿児島市の高校ではフォークダンスでは使い捨て手袋を着用するなどの対策をし、ダンスでは接触の少ない振り付けを考案しました。この学校の生徒は中止ではなく工夫しながら楽しめたことに感謝したいと話しています。

 

また、鹿児島県のこれから運動会を控えている学校の教頭は、学年を3つに分けて50分ごとの入れ替え形式を採用し、規模を縮小して子供たちの充実感を得られるようにサポートしたいと語っています。

 

これらの実際に運動会を行った学校の状況を知ることは、これから運動会を開催する小中学校の良い見本となるでしょう。

 

地域によっては色々と制約が厳しくなるかもしれませんが、子供たちにとって運動会を経験することで、皆で協力することの意義と楽しさを学べるのではないでしょうか。

 

4 望ましい種目とは?

今年の新型コロナウイルス禍の中、やったほうがいいといわれる種目に「表現運動」があります。表現運動は指導にも時間がかかりこれまでも削減の対象になっていましたが、今年に関しては実施することでメリットが大きいようです。

 

その理由としては、まず子供同士の距離がとりやすいということです。また、練習時間が少ない場合には、ラインマーカーを引くことで練習時間を短縮することが可能になります。

 

表現運動は、複雑な動きはなくても一体感のある動きができることで完成度が高まり、会場を盛り上げてくれますし、ウエーブやタイミングをずらすような動作を取り入れると、さらに盛り上がります。

 

また、表現運動の良い点は、みんなで力を合わせて行うという貴重な体験ができることでしょう。特に今年は新型コロナウイルスの影響で、生徒同士で一緒になって何かをするといった機会が少なかったはずです。

 

そんな状況下で、運動会をみんなで一緒になって盛り上げるのは、とても貴重な経験となるでしょう。そのためにも、この表現運動は欠かせない種目なのではないでしょうか。

 

5 運動会が中止になった場合

楽しみにしていた運動会がもし中止になってしまったら、あまり考えたくないことですが、この新型コロナウイルス禍の状況ではそうしたことも視野に入れておく必要があります。

 

運動会が中止になった場合でも、それまでに体験できなかった非日常的なものに取り組むことで楽しい思い出作りとなるでしょう。

 

たとえば、学級や学年でのイベントを開催するのもいいかもしれません。運動会のような大きなイベントにはならなくても、非日常的なワクワクするような時間を作って、仲間と密を避けつつゲームをするのもいい思い出になるのではないでしょうか。

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