残り野菜は捨てずに天日干し! 腸活に効く朝スープでコロナ予防

毎日キッチンで料理していると、使い切れずに残った野菜、たとえばニンジンや大根の端っこや皮など、ついついポイっと捨ててしまいがちですよね?
でも、このくず野菜には、腸活に優れ免疫力アップにも効果があるという、捨てたらもったいない栄養成分が含まれています。
「野菜のへたや皮に栄養があるのは知っているけど、再利用するのは面倒で…」という方へおすすめしたい、残り野菜を切って干して、そのままスープにするだけの節約&かんたんレシピをご紹介したいと思います。
ご紹介する残り野菜を使ったスープは、くず野菜を切って干してストックしたものをそのまま煮込むだけ。忙しい朝にうれしい時短の1品で節約にもなり、しかもコロナ予防で注目の腸内環境を整え、免疫力アップもしてくれるスープです。
Contents
残った野菜くずには、驚きの栄養「ファイトケミカル」が
捨ててしまいがちな野菜くずですが、野菜の皮には害虫や紫外線から守るための栄養や、種やヘタには新しい命を成長させるための栄養がたっぷりと詰まっています。
野菜に含まれる「ファイトケミカル」という健康と美容に効く栄養成分は、皮やへた、種に豊富に含まれているのです。
ファイトケミカルには、
- 抗酸化力
- 免疫力を高める作用
- 血管の老化を防ぐ作用
- がんを予防する作用
- アレルギーを抑える作用
- 美容によい働き
- 目を健康にする成分
という驚きの効果がたくさんあります。これからは野菜くずと呼ばれるヘタや皮、そして残り野菜は捨てずに、コロナ予防とアンチエイジングに役立てましょう!
スープにすることで栄養効果が高まる「ファイトケミカル」
野菜に含まれる「ファイトケミカル」って、あまり聞きなれない言葉ですよね?「ファイトケミカル」は、野菜などの植物性食品の中から発見されたもので、あまりに健康に良い効果があるので、最近は研究が進んでいます。
そしてファイトケミカルは加熱することで、さらに成分が溶けだすという性質があります。ですから生の野菜ジュースで飲むよりは、スープにした方が体に良いのです。起きたての朝は体が冷えていますから、優しい朝スープにして摂るのがおすすめです。
ベランダでもOKの干し野菜、必要なのは陽ざしだけ!
太陽の陽ざしを浴びて栄養がギュッとつまった干し野菜。野菜は太陽の陽にあたると、水分が抜け、旨みや甘みが凝縮され、栄養価も上がるものも多いです。例えば椎茸はビタミンDが、大根はカルシウムが大幅に増えます。
作り方はとっても簡単。水分の多いレタスなど除けば、ほとんどの野菜が干し野菜になります。残り野菜はカットして干すので、調理をするときも野菜を切る手間がありません。
火の通りも早いので時短ですみ、旨みや甘みが強くなるので、薄い味つけでも物足りなく感じることもないですよ。
基本は、野菜の水分を拭き取り、小さくカットして天日干しすれば良いだけ。誰でも簡単に作ることができますし、狭いベランダでも作れてしまいます。
残り野菜の天日干しは、手軽な「半干し」がおすすめ!
~残り野菜の半干しの作り方~
干すというと「乾物」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、今回ご紹介するのは、乾物と生野菜の中間の「半干し」です。保存のためというより、野菜をおいしく食べるためのもので2~3時間、太陽にあてるだけで完成です。
1 残った野菜は洗ってカットして冷蔵庫で保存
大根、ピーマン、人参、トマト、カボチャ、キュウリ、キャベツ、れんこん、キノコ類など。残った野菜をきれいに洗って、輪切りや、いちょう切り、乱切りなどに切って2~3日冷蔵庫で保存しておきます。
2 天気の良い日に野菜を広げて干す
ベランダや庭の片隅、出窓や廊下で大丈夫なので、晴れて乾燥した日に、風通しのよいところを選び、残り野菜を干します。10時~15時ごろまでの間の2~3時間太陽の陽にあてましょう。道具は家にある竹やステンレスのざる、バーベキュー用の網、ケーキクーラー、または市販の釣りネットなど通気性のよいものなら使えます。
3 乾燥した野菜は保存瓶やジッパー付き袋で保存
陽がかげる前に、半干しの野菜を取り込み、密閉容器やジッパー付ポリ袋などに入れて、冷蔵庫か冷凍庫で保存します。半干しは冷蔵庫で一週間ほど保存可能です。それぞれの野菜をミックスしておけば、そのまま鍋に入れるだけなので便利です。
~残り野菜の朝スープの作り方(4人分目安)~
今回ご紹介する野菜スープは、キャベツ・タマネギ・ニンジン・カボチャ・トマトの5種類を使います。そのままでもおいしいですし、卵やベーコン・ハム・ソーセージを加えてもたんぱく質もとれ、さらに美味しくいただけます。また、少量の味噌や納豆など発酵食品を少し加えることで、さらに腸内環境を整える健康スープが出来上がります。
- 鍋に800mlほどの水を入れます。
- その中に半干しした残り野菜を100g~200gお好みで加えます。量の目安は両手にいっぱいすくえる程度。
- このまま弱火で20分ほど煮込めば、基本の干した残り野菜の朝スープのできあがりです。コンソメや塩こしょうを少々加えて味をととのえます。
~ 干した残り野菜のスープのアレンジ例~
【卵を溶き入れて栄養アップ】
基本の残り野菜の朝スープを煮込んで、最後に溶き卵を入れるとさらに栄養的にバランスよいものになります。卵をきれいに仕上げるコツは、水溶き片栗粉を少し卵に混ぜること。
【ベーコン・ハム・ウィンナーでうま味アップ】
半干しした残り野菜と一緒に、冷蔵庫に余っているベーコンやハム、ウィンナーも小さくカットして鍋に入れ、そのまま煮込むだけ。スープのだしにもなってボリュームもアップします。
【味噌や納豆を入れて腸活アップ】
基本の野菜スープに、腸内の善玉菌を増やす発酵食材の味噌や納豆、漬け物をプラスしても美味しくいいただけます。和風仕立てでほっこり優しく体が温まります。
残った干し野菜スープを作るときの注意点とは?
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- できれば5種類以上の野菜を入れましょう
現代人は、圧倒的に野菜不足といわれています。体にとって大切な食物繊維やビタミン、カルシウムを含む野菜ですから、できるだけたくさんの種類の野菜をいれるようにしたいですね。
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- 残留農薬に注意!よく洗いましょう。
特に野菜の皮に残った農薬があるといけませんので、よく洗ってください。農薬が気になる場合には、重曹を水に溶いたボールの中で野菜を洗うと良いですよ。
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- 独特の風味のある野菜は少なめに
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜は独特の風味があります。入れる量は控えめに。
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- 野菜くずは新鮮なうちに使いましょう
残り野菜はたくさん貯めこまずに、2~3日分を冷蔵庫で保管して、新鮮なうちに干して使いましょう。天気の悪い日が続いたら、レンジやオーブントースターを利用してもできます。
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- 玉ねぎの皮やネギ、セロリの香味野菜は香りアップ
玉ねぎの皮は味も色も良くしてくれるのでぜひ入れてみてください。セロリやパセリ、ネギなどの香味野菜も、スープの香りに深みを出してくれます。
コロナ感染対策で家にいる時間も増えていると思います。そんなおうち時間を活用して、干し野菜の手仕事をはじめてみませんか? 毎日出る残り野菜を小さくカットして干すだけ、お鍋に入れて煮込んだスープは、驚きの栄養効果があります。
スープだけ保存ボトルに入れて外出先で飲むのもおすすめですよ。今まで捨てていた残り野菜がちょっとの手間で大変身、じっくり煮込んだ“節約スープ”でコロナ感染を乗り越えましょう!