年末の防犯対策と防犯カメラの重要性

年末年始の時期は、帰省や旅行のために家を長期間留守にする家庭が増えることもあり、空き巣被害が多くなる時期でもあります。
犯罪を未然に防ぐには、犯罪を寄せ付けないという意識と対策が重要です。
今年は感染症の影響もあり、ステイホームでゆっくり過ごすという方も、長期間家を空けるという方も、現状の犯罪状況と年末年始の防犯対策について、今一度チェックしておきましょう。
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まだまだ起きている侵入犯罪
侵入窃盗犯罪は年々減少傾向にはありますが、令和元年では57,808件(※)の侵入窃盗犯罪が認知されています。この内、住宅を狙った侵入窃盗犯罪は、28,936件(※)です。
人々の防犯意識の高まりや、鍵や住宅設備の防犯性の向上から、侵入窃盗犯罪は年々減少しているとは言え、1日あたり約79件の被害が発生していることになり、まだまだ侵入犯罪はなくならない現状です。
侵入窃盗の手口
令和元年の侵入窃盗の手口で一番多かったのは「空き巣」で33.9%(※)、次に多いのが「忍込み」で13.7%(※)、次いで「居空き」が2.5%(※)となっています。
※警察庁発表 「侵入窃盗データ」より。
家に居るときにも狙われる「忍び込み」「居空き」
「空き巣」という言葉はよく聞くけど、「忍び込み」や「居空き」という言葉は聞き慣れないという方もいるのではないでしょうか。
留守中を狙って家に侵入する犯行を「空き巣」といいますが、就寝時を狙って侵入することを「忍び込み」、人が家にいる間を狙って家に侵入することを「居空き」といいます。
どちらも無防備な状態を狙った卑劣な犯罪です。
「忍び込み」では、特に夏は窓を開けたまま寝る人も多く、2階や3階では油断して鍵をかけないことから「忍び込み」の被害に遭う危険性があります。
「居空き」の場合、家人に見つかることのデメリットも大きいため、「居空き」による侵入の認知件数は少なくはなっています。
しかし、手口としては、1階のリビングで家族揃って食事をするなど、1階に人が集まる時間を狙って2階の窓から侵入したり、昼寝をしている間に堂々と寝ている人の横を通って侵入するなど、家の中にいるからと言って、油断して施錠しないでいると、居空きに狙われるケースもありますので気をつけなければなりません。
また、「ちょっとゴミ出しに」「ちょっと近くのコンビニへ」という一瞬の隙きも、犯罪者にとっては絶好の侵入チャンスとなり得るので、数分の間でも家を空ける場合は、しっかりと鍵を閉めることが大切です。
年末年始に向けた防犯対策とは
もし帰省や旅行で長い間家を空ける予定がある人は事前に、次のような防犯対策をしておきましょう。
- 新聞や郵便物を止める(郵便受けに郵便物が溜まることで留守だとわかるため)。
- 窓や扉の戸締まりを確認する(特にトイレや風呂場、2階の窓など)。
- カーテンなどを閉めて、室内が見えないようにする。
- 年末までに植木の剪定などをしておき、道路からの見通しを良くする。
- 留守番電話は入れず、携帯電話で受信できるようにセットする。
どこにも出かけずにお家で過ごすという方も、年末年始は家族で正月料理を食べたりテレビを見たりしてゆっくり過ごしていると、油断しがちになります。
次のような対策をしっかり心がけてみてください。
- 在宅時も玄関や勝手口の鍵、窓の鍵はしっかり施錠する。
- 「ゴミ出しをする」「近所のお宅にご挨拶に行く」という数分出かける時でも忘れず施錠する。
- 窓の近くや玄関など、外から見えやすい場所に貴重品を置かない。
防犯カメラの設置は有効
全国的に防犯カメラの導入は進んでおり、さまざまなシーンで犯人逮捕や犯罪の抑制に役立っています。
防犯カメラを導入する目的は防犯に限らず、色々な目的で設置されています。
会社やオフィスでは、無断・不法侵入などの未然防止、展示場での展示品へのいたずらや盗難防止に効果的です。店舗やスーパーなどでは、万引防止、店内やレジでのトラブル防止の目的で使用されています。
マンションでは、車へのいたずらや盗難防止、エレベーター内での事故防止、ゴミ出しのマナー、出入りの監視といった目的があります。
一般家庭では不法侵入者やいたずら、不法な訪問販売などを未然に防止するために設置されます。
防犯カメラは、設置しているだけで十分防犯に役立ちますし、実際に不審者の侵入を防止するのにかなり効果的です。
また、高齢者の徘徊防止やお子様の見守りにも役立つということで、一般家庭でも防犯カメラを設置するお宅が増えてきているようです。
自動施錠できるデジタル錠で、鍵のかけ忘れを防止
玄関の鍵をセキュリティ性の高い鍵へ交換するご家庭も増えています。
例えばデジタル錠に交換すると、鍵穴がないためピッキングなどの不正解錠防止になり、外見からも防犯意識が高いということをアピールできるので、犯罪を未然に防ぐ抑止力となります。
また、自動で鍵をかけることができるオートロック機能の製品を選べば、鍵のかけ忘れの防止にもなり、ゴミ捨てなどで数分だけ家を空ける時でも安心です。
製品によっては、お持ちの携帯電話や交通系ICカードを登録して、携帯やカードをかざすだけで鍵を開けることができたり、暗証番号の入力で鍵を開けることができるので、鍵を持ち歩く必要がなくなり、暮らしがとても便利になります。
一度デジタル錠を使ってしまうと、普通の鍵には戻れないという人も多くいるようです。
鍵の交換や防犯カメラの設置、防犯対策のご相談はお気軽にお電話ください。
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今年は感染症の拡がりの影響もあり、ステイホームで家族との時間が増えた方も多いと思います。いつも以上に家族や身近な人の大切さを、身に染みて感じた一年となりました。
2020年も残りわずか、ウイルスから身を守ることに加えて、自分の身や、大事な家族と財産を守るため、防犯対策のことも少し、考えてみてはいかがでしょうか。
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