外壁重ね張りの特徴とは?目を向けるべきメリット・デメリットをご紹介

外壁重ね張りの特徴|目を向けるべきメリット・デメリットをご紹介

外壁重ね張りは、新しい外壁材を既存の外壁材に張ることで完成するリフォームで、近年採用されることが多くなった人気の外壁リフォーム方法です。外壁重ね張りにはどのような特徴があるのか、メリットやデメリットも含めてご紹介していきます。

外壁重ね張り工法の特徴

外壁重ね張りとは、既存の外壁の上に新しい外壁材を張っていく新しい外壁リフォーム方法です。サイディングやガルバリウム鋼板などを使って、既存の外壁の上に下地を作って張り重ねていきます。

既存の外壁の上に外壁材を張り進めることで外壁リフォームにかかる期間が短くなり、近年とても注目されている外壁リフォーム工法です。

外壁重ね張り工法のメリット・デメリット

外壁重ね張り工法のメリットといえば、コスト削減です。既存の外壁の上に張るので、既存の外壁解体処分費を掛けずに済みます。また、重ね張りをすることにより外壁材が二重張りになるので外壁材同士の間に熱を溜めこむことができ、その空気層によって遮熱性を高めることができます。そして、二重外壁になることで、防音効果も高めることができます。さらに、既存の外壁を解体しないことで、粉塵や騒音を発生させずに済むので、ご近所への配慮も最小限にとどめることができます。

デメリットは、耐震性の低下です。外壁が二重になることで外壁自体の重量が重くなってしまうので、地震への耐性が低くなってしまいます。また、窯業系サイディングなどの重い外壁材を採用すると、外壁材の剥がれやずれを起こしてしまう場合もあります。さらに、外壁重ね張り工法は難しい施工となるので、技術力の低い職人さんの場合、失敗してしまうこともあります。

窯業系サイディングの特徴

窯業系サイディングの特徴

窯業系サイディングとは、セメントを主とした外壁サイディングです。デザインやカラーが大変豊富であり、最も多様性があるサイディングです。耐火性に富んでいるので、火災が発生しても燃えにくい材料です。

しかし、窯業系サイディングは重さが最大のデメリットであり、外壁重ね張り工法に採用する場合は軽い材料を選択することが大事になります。厚みのある重い窯業系サイディングを採用してしまうと、古い建物に重さの負担がかかってしまい、不具合を発生させてしまうことがあるので要注意です。また、熱がこもりやすいデメリットもあり、夏は室内を高温にしてしまうこともあります。夏場高温になってしまう建物には、リフォームの際に窯業系サイディングを使うことはおすすめできません。

金属系サイディングの特徴

金属系サイディングとは、金属メッキのサイディング素材の裏に、断熱材を充填しているサイディングです。軽量であり耐震性に富んでいるので、外壁重ね張り工法に適したサイディングといえます。素材の大半が断熱材ですので、古い建物に不足している断熱効果を与えることができます。

大きなデメリットといえば、金属製ですので傷に弱く錆びやすいことです。海岸部では、塩害によって錆びが発生してしまうことがあります。また、鉄板表面に模様を描いているので、見た目がシンプルな雰囲気になってしまう場合があります。

外壁重ね張り工法と張替えの判断ポイント

外壁重ね張り工法と張替え工法のどちらを選択するかは、既存の外壁の状態によります。既存外壁に雨漏りが発生している場合は、既存外壁をはがして張り直す張替え工法がおすすめです。その理由としては、既に外壁に雨漏りが発生しているということは建物内部に雨水が浸透しているので、構造体や断熱材に弊害を与えている恐れがあるからです。それらをきちんと修繕した後に外壁リフォームをしないといけないので、既存外壁を解体して新規の外壁が必要となります。

外壁からの雨漏りが発生しておらず外壁にクラックなどの軽微な不具合が発生している程度であれば、外壁重ね張り工法でも問題ありません。既存の外壁に外壁下地を取り付けて、その上から新規外壁を張っていきます。

採用する外壁材の判断ポイント

採用する外壁材の判断ポイント

外壁重ね張り工法に使う外壁材は、建物の状態により選択すべき判断ポイントがあります。建物が古く不安がある場合は、軽い外壁材の採用が大事になり、金属系サイディングやガルバリウム鋼板など、軽い外壁材を採用しましょう。

建物が古くなく頑丈であれば、どのような外壁材を採用しても問題ありません。窯業系サイディングでも全く問題なく、好みの外壁材を採用することができます。ただしリフォームの場合、建物は築年数が経っており、何かしらの劣化は発生しているので、出来れば軽い外壁材を採用することをおすすめします。

既存外壁の不具合は全て改善した後にリフォームを行うべき

上記でもお話ししましたが、外壁重ね張り工法を採用する際、必ず目を向けるべきポイントは既存の外壁の不具合部分を必ず修繕して重ね張りすべきということです。リフォームを行う外壁は築年数が経っているので、何らかの不具合が発生しています。外壁重ね張りリフォームに先立ち既存の外壁を細かくチェックして、クラックなどの不具合を確認しましょう。クラックなどの不具合は、コーキングやセメントによって塞いで平らにします。著しいクラックの場合は、Vカットしてコーキングを行うことで高い防水効果を発揮させることができます。

クラックなどの不具合が発生していても、外壁重ね張り工法の前に修繕しておくことで、万が一雨水などが侵入してしまった場合でも雨漏りなどの被害を防ぐことができます。

外壁の重ね張り費用の相場

外壁の重ね張りにかかる費用の相場は、150~200万円程度です。足場にはじまり、サイディング材料や張り手間、シーリング施工を加算するとこの程度の費用になります。グレードの高い外壁材を採用したり外壁の面積が広い場合は、もっと多くの費用がかかってしまいます。

外壁の重ね張り工法の費用を抑えるためには、安い素材を採用することです。窯業系サイディングの厚みの薄い材料であれば、費用を抑えることができます。また、窯業系サイディングよりも金属系サイディングの方が高価であり、費用を抑えるためには窯業系サイディングを採用することをおすすめします。

さらに、費用を抑えるためには地元も優良業者に施工をお願いすることが大事になります。地元の優良業者は地元に特化した金額を提示してくるので、高い費用になりにくい傾向があります。

また、費用を抑えるためには、相見積を取ることもおすすめです。3社程度の業者から見積もりを取って比べることで、適正価格が把握できます。訪問販売などの悪徳業者にお願いしてしまうと高額な工事費用を請求されることがあるので、絶対におすすめできません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
外壁重ね張り工法は外壁リフォームの中では新しい工法であり、長期的な目でみるとコスト抑えることができる素晴らしい工法です。既存の外壁が丈夫な場合は、是非選択肢の一つとして考えてみましょう。既存の外壁の調査が必要となるので、安心してお任せができる優良な地元の業者にリフォームをお願いするようにしましょう。